コンテンポラリーダンスと腰痛
こんにちは。
PPTA(心身芸術予防療法)のKouです。
最近、学びが楽しくて仕方ないんだ。
暇さえあれば、論文を読んで、それが本当かどうかトレーニングに落とし込み、身体を動かしている。
完全にスイッチが入っちゃった。
8月はワークショップを3回行うから、来てくれるみんなを幸せにしてくることに専念するよ。
さて、
今日はコンテンポラリーダンサーに多い腰痛について
僕が知っていることを書こうかなと。
とは言っても、腰痛をはじめ身体の機能障害はいろんな原因があるので、
一概に「これがいい!」とは言えません。
今日書くのはある一側面ですからね!
正解はないのが大原則なので、それを承知された上でご覧ください。
なぜ腰痛になるの?
さて、
腰痛は「腹筋がないからなる」みたいに考えていませんか?
結論から言えば、
「腹筋がないからなる」のではなくて「腹筋を使えないから腰痛になる」と僕は考えています。
僕は昔、信じられないくらいの腰痛持ちでしたが、
腹筋運動をしないで腰痛を改善させました。
では、どう改善させたのか?
「背骨を動かす地味なトレーニング」を行っただけなんです。
背骨をちゃんと動かせれば腹筋はオートマチックに使えるようになります。
なぜならば、背骨は身体のサスペンションの役割をしてくれるから。
サスペンションが機能することによって負荷がかかりやすい腰椎のストレスを減らすことができます。
僕の印象ですが、
コンテンポラリーダンサーの方は、
腰と胸の背骨に反りが出ているか、丸みが強くなってしまって、サスペンションが失われている場合が多いですね。
腹筋してお腹を固くするとサスペンションの機能が失われて腰痛になることすらあるから要注意です。
逆に柔らかくしすぎてもダメ。
固くもできるし柔らかくもできるお腹の能力が必要なんです。
めっちゃ難しい
ただ、これ、難しいです。
背骨は頚椎・胸椎・腰椎の3セクションに分かれています。
こんな感じです↓
これを全部機能的に動かすという至難の技の習得が必要です・・・。
胸椎の分節運動(一骨ずつ動かせるか)
それに伴う頚椎の自然な動き。
腰椎の可動域ギリギリ動かす練習(腰椎は5°しか動かない)
いかにも難しそうですよね。
また、
痛みが慢性化している場合には一般的な痛みだけではなく、
神経障害性の痛みや、侵害可塑性の痛みも関連している可能性も考えられます。
神経性障害の痛みとは、神経が異常な興奮をすることで起こる痛み。
侵害可塑性の痛みとは、身体が痛みを覚えてしまったことで起こる痛み。
他にも・・・
大腰筋の筋萎縮・・・
腰椎椎間板変性・・・
歩行の不安定性・・・
背筋群の収縮タイミングの不全・・・
他にも心理社会的な要因や睡眠状態など・・・
腰痛の原因は山ほどありますが、そもそも論として、
上記のような状態になる原因が背骨の硬さにあるんじゃないかなーと考えています。
さいごに
難しいからすぐには変わらないかもしれません。
でも背骨を動かすことにはまって、習慣化させると3ヶ月もすれば変わってくると思います。
がむしゃらにやってもダメですよ。ただ痛めるだけになるかもしれません。
適切に行うことが大切です。
※腰痛は重篤な疾患にかかっている場合に感じることもあるので、
まずはお医者さんに診断してもらってから、
有国家資格者の意見をもとにトレーニングや施術を行うようにしましょう。